日本さいころペディア
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オムライスとは、調味した米飯を加熱した卵で包んだ洋食のメニューである。

概要[]

一般的には、チキンライスと呼ばれるケチャップ味の米飯を、オムレツの中に包み込むようにすることが多い。

調理方法[]

基本[]

通常、チキンライスには白米を普通に炊いたものを用いる。バターやサラダ油などで炒め、タマネギ・ハムまたは鶏肉・グリンピース・マッシュルームなどを混ぜ、塩胡椒とケチャップで調味するものが一般的である。

稀に、生米とタマネギ等をバターで炒めてから塩胡椒とケチャップで調味したスープを注ぎ炊き込んだもの(ピラフ)を用いることもある。

また、チキンライス以外に、牛や豚のひき肉を使用する場合もある。調味もケチャップを用いず、バターライスやガーリックライスなどを使う場合もある。

卵は1人前あたり通常サイズの鶏卵を2つ使用する。白身のコシを切り過ぎると卵のふっくら感が損なわれるので、軽く溶きほぐし、ごく薄く塩胡椒で調味し、熱したフライパンにたっぷりのバターを融かしたところに卵を投入して手早くまぜ、全体が半熟状になったらチキンライスを卵の半分弱の上に乗せ、手早く残りの卵で包み込むようにし、フライパンのふちを使って形を整えながら盛り付ける皿に移し、ケチャップやソースなどをかけて供する。

卵に火を通し過ぎないことと、チキンライスを沢山入れ過ぎないことが、おいしく作るコツである。

邪道その1[]

チキンライスを作るところまでは同じ。

卵は1人前あたり1~2個を使用。白身のコシが目立たない滑らかな状態になるまで卵をよく溶く。フライパンにサラダ油を薄くしき、溶き卵を流し入れ、フライパン全体に均一になるようにのばす。全体が固まって表面がやや乾いてきたら、広げたまま裏返して両面に火を通す。

乾いた布巾かクッキングペーパーかアルミホイルの上に卵をひろげて置き、その中心あたりにチキンライスをのせ、布巾等を使って卵でチキンライスを包みつつ形を整え、皿に盛る。以下同様。

なぜ邪道なのか[]

これは要するに「チキンライスの薄焼き卵包み」である。茶巾寿司と一緒で、外側の卵と中のチキンライスとの関係は単に「包んである」だけであり、一体感が存在しない。それだったらわざわざ包まないで、錦糸卵でもトッピングすればよかろう。

邪道その2[]

チキンライスを作るところまでは同じ。

卵は1人前あたり2~3個を使用。軽く、あくまでも軽く溶きほぐす。ここで贅沢にもマッシュルームやホタテ貝柱やむきエビなどを加えたり生クリームを入れることもあるが、邪道に程があるというものである。熱したフライパンにバターまたは上質のオリーブ油をそこそこたっぷりと入れ、卵を手早く 流し入れて手早くかき混ぜ、全体がまだ半熟の大分手前くらいの柔らかい状態のときに、ヘラで卵をフライパンの向こう側の角に集め、手首のスナップを駆使して、中に火がなるべく通らず、外側だけが固形化してかろうじて形を保っているような状態の超やわらかいオムレツを作る。

皿にチキンライスをドーム状に盛り付け、その上にできたての超やわらかいオムレツを乗せる。理想を言えばこのとき、乗せた衝撃で勝手にオムレツが崩れるのが望ましいが、そうでなければオムレツをナイフで切り開いて、中の半熟のドロドロがデロデロとチキンライスに覆いかぶさるようにする。しかしまあ邪道の理想を説いても無駄というものではある。

なぜ邪道なのか[]

これはあくまでも「チキンライスのオムレツ乗せ」でしかない。邪道その1よりかなりマシとはいえ、チキンライスに接する卵の大部分は、火が通って皮状となったオムレツの外側部分であり、やはりチキンライスとの一体感が乏しい。それに贅沢すぎる。食材のみならず、斯様に柔らかいオムレツを作るのは熟練した料理人のみになせる技であり、オムライスごときでそんな贅沢をするようでは、まさしく世も末である。

論外[]

半球状の器に、スクランブルエッグ、チキンライスの順につめ、皿の上でひっくりかえして型抜きする。

なぜ論外なのか[]

もはや「オム」と呼べる要素がどこにも存在しない。

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